[ミリオタ] 銃の引き金に指をかけては行けない理由 [銃操作5訓]

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ごきげんよう、古川だ。

以前、何度かお話したが、私は重度のミリオタである。

それが祟って(?)予備自衛官と陸自幹部自衛官になった経緯がある。いわば人生を掛けたミリオタである。

さて、先程こんなTweetを見かけた。

アニメを題材にしたTシャツの宣伝Tweetであるが、賢明なミリオタ諸君であればすぐに文句を言いたくなるだろう。

そう、

引き金に指がかかっている!!と。

私自身はこのような広告の場などで「引き金に指がー!」とは言わないようにしているし、銃の扱いなんて日本で暮らしていたら普通は知らないので致し方ないだろうと思う。(ただし刑事ドラマなどは別)

しかしながら一部のミリオタはまさに「引き金警察」と化し、執拗に苦言を呈されることもしばしば。

そこで今回はなぜ銃の引き金に指を掛けてはいけないのかを元陸自自衛官として解説していきたいと思う。

銃の操作

私は銃は89式小銃とMINIMIしか業務で扱ったことがないため、正直拳銃のことは実務レベルでは詳しくない。(一応9mm拳銃(P220)は触ったことはあるし、ハワイやサイパンで拳銃を撃ったことはある。)

そのため、以下は「小銃を実務で扱う際の注意点」が中心である。

とはいえ、銃の基本的な注意点は同じなので問題はないだろう。

 

さて、銃を撃つ際はどのように操作するだろうか。

射撃訓練では、指揮者の号令に合わせて「弾倉を入れる→射撃」までを復唱しながら行うが、ココでは戦場ですでに弾倉が入っており、いつでも射撃できる体制から射撃する、という状況を想定する。

作戦で射撃する際は、小隊長や分隊長などの指揮者の指示で射撃を行う。

その際、射撃号令がある。射撃号令は「注意、目標の方角と距離、目標、射撃方法、予令、動令」

という感じ。具体的には「第3班、12時の方向200! 北進中の敵散兵! 3点制限射、射ち方用意、撃てェ!!」という感じ。

で、「射ち方用意」の時点で、安全装置を解除し、予令と動令の間に引き金に指をかけて、射撃を行う。

これが作戦行動での射撃だ。

歩哨(警備)の際の射撃はある程度個人の判断に任されるが、この際も基本的には撃つ直前まで決して引き金に指をかけない。

 

どちらにせよ引き金に指をかけるのは「撃つと決心してから」である。

銃操作5訓、「絶対に引き金に指をかけるな」

幹部候補生学校(OCS)特有の標語(?)に銃操作5訓というものがある。

OCSは何かと「五訓!」とか「剛健!」とか「品性!」という言葉を多用するのだが、この銃操作5訓は基礎を非常にわかりやすく説明している良いものであった。

内容は詳細には言えないが、「目標の周囲をよく見ろ」などであるが、その中に引き金に着目したものがある。

それが「射つと決心するまで、安全装置を解除せず、絶対に引き金に指をかけるな」(原文とちょっと違う)

というものである。

絶対である。絶対!!

ちなみに必要なく引き金に指をかけると危険行為の防止として教官などにその場でぶん殴られる。陸自の教育では基本殴られることはないが、この時は別。(あと銃口管理も徹底して注意される)

このように陸自でも引き金に関しては神経を尖らせている。

なぜ引き金に指をかけてはならないのか。

ではなぜ引き金に指をかけてはならないのだろうか。

第一に危険だから、だろう。まぁ、これは当たり前だ。

万が一引き金を引いてしまったらとんでもない事故に成りかねない。

第二に射つぞ!という最終警告でもあるからだろう。

先述したとおり、引き金に指をかけるのは「射つと決心した後」である。「殺す」と言っているようなものなのだ。

そしてサバゲーでも…

これらに準拠し、エアガンなどを使った遊び、いわゆるサバゲーでも同様のことが言われている。

引き金や銃口管理、残弾処理など、安全管理に関しては軍隊並だと思う。

故に銃の扱い方に関してとやかく言う人も多いんだろうなぁと考えている。

というか

というか、一番注意深く言われるのは銃口管理だった気がする。

銃口管理とはその名の通り、「銃口が向いている方向を管理すること」である。

具体的には銃を保持している際に、銃口が他者を向いていないか?を管理することだ。

また、他者だけでなく、住宅街の方角なども注意する。

よく「銃口からレーザーが出ていると思って扱え」と教育される。

銃を指向させる際はその方角に常に視線を飛ばし、人等が居ないか注意するのだ。

 

先程のTweetは引き金もそうだが、それ以上に銃口管理が全くなされていない。

別にいいんだけど、マジで気持ちの悪いミリオタであれば、引き金云々よりも「銃口管理が-!」と言ってみよう。

ミリオタからもドン引きされること間違いなしである。(経験者は語る)

余談 キノの旅の時雨沢さんも言っていた

余談だが、キノの旅の作者、時雨沢恵一さんも「やはり銃の取り扱いをしっかりしているとミリオタ視点からするといいよね…」と学園キノのあとがきで言っていた。(気がする)

どうにもそれくらいのころから引き金云々がよく言われるようになった気がするが、証拠はない。

正直「別にいいと思う」

ココまで言っておいてなんだが、最初に言ったとおり、このような広告で「引き金がー!」「銃口管理がー!」などと言ってもしょうがねぇだろと思う。

一般人で銃の扱い方を熟知していたらやべーやつ(褒め言葉)だし、わざわざ広告に軍事アドバイザーなんていれるわけがないし、銃操作を準拠しようとしたら広告映えする良い絵は取り辛いだろうとも思う。

故に銃を多く扱わないコンテンツでガバガバなのはある程度許しても良いだろうというスタンスである。

だが刑事ドラマ、てめーはだめだ。

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